オリックス連夜の逆転劇 西野決勝打にガッツポーズ

オリックス対阪神 8回裏オリックス2死二、三塁、勝ち越しの2点適時三塁打を放ちガッツポーズする西野(撮影・前田充)

<日本生命セ・パ交流戦:オリックス6-4阪神>◇14日◇京セラドーム大阪

オリックスが連夜の逆転劇で「関西ダービー」初戦を制した。ヒーローは途中出場の西野真弘内野手。2点ビハインドで迎えた8回。1点差とし、さらに2死満塁で打席が巡ってきた。3球目に相手の暴投で同点に追いつき、二、三塁での6球目だった。藤川の内角変化球を捉え、右翼頭上を越す決勝の2点三塁打。「みんながつないでくれたチャンスだった。本当になんとかという気持ちだった」と振り返った。

三塁に到達すると、ガッツポーズで喜びを爆発させた。「悔しい思いもいろいろしてきたので、ちょっと(拳が)出ちゃいました」。今季開幕2軍スタート。1軍と2軍を行き来する日々を送っていた。お立ち台ではサプライズでウオーターシャワーを浴びた。「寒いですけど、初めてだったのでうれしかった」と笑顔をみせた。

元同僚の西を相手に打線が中盤苦しめられたが、終盤に意地をみせた。連日の逆転勝利に西村監督は「もっと早くたくさん点を取っていればよかったんですけど、みんなが執念をみせてくれた」とナインをたたえた。この日の勝利で交流戦の貯金が1つ。シーズンの借金は10に減らした。【古財稜明】