巨人マルオカコンビのアーチ競演で首位広島0・5差

日本ハム対巨人 4回表巨人1死、右越えソロ本塁打を放ちナインの出迎えを受ける岡本(撮影・垰建太)

<日本生命セ・パ交流戦:日本ハム5-8巨人>◇15日◇札幌ドーム

試合前の打撃練習はしなくても、巨人の「マルオカコンビ」は培ってきた力でスタンドにボールをたたき込んだ。

埼玉・所沢から北海道・札幌に移動しての6連戦。前日14日は移動後にナイターを戦い、この日はデーゲーム。10連戦中だった5月4日の広島戦以来、試合前に打撃練習を行わないのは今季2度目だった。

原監督は「ゲームのための練習という部分で、今日そういう選択肢をとった。練習のための練習ではないというところですね」とコンディションを重視。1回に3点を先取すると、2回2死二塁から丸が右中間へ7年連続2ケタ本塁打となる10号2ランをたたき込んだ。15試合ぶりの1発は、この試合7球目でのファーストスイング。「1球目のストライクをしっかり前に飛ばすことができて良かった」と確実に仕留めた。2ケタ本塁打には「おまけ程度」と関心を示さないが、指揮官は「2アウトから(坂本)勇人が出て、ああいう点の取り方は非常にダメージある」と絶賛した。

4回1死からは岡本がカーブを逆方向に運ぶ12号ソロ。「あーと思ったけど、あれあれあれ意外と…」と伸びた。打撃練習を行わなかった前回の広島戦は、6回まで得点を奪えずサヨナラ負け。翌日のミーティングで、原監督は「試合に向けて気持ちを高めていくことを今後は意識してほしい」と呼び掛けた。コンディションを重視する一方で、試合に向けた気持ちのギアが課題。そんな経験を生かして「マルオカコンビ」のアーチなど、序盤5回までに毎回得点。体を休めながら勝ち、広島に0・5ゲーム差とした。【前田祐輔】