吉田輝星「負けるのはイヤ」ダル以来の2戦2勝狙う

札幌市内にある寮を出てバスに乗り込む日本ハム吉田輝(撮影・佐藤翔太)

ダルに肩を並べる。17日、札幌から関東へ空路移動した日本ハム吉田輝星投手(18)が、次回登板が濃厚な23日中日戦(ナゴヤドーム)へ決意を新たにした。

高卒新人の2戦2勝は、球団では05年のダルビッシュ以来。「負けるのはいやなので、勝てればいいなと思う。しっかり自分の投球ができればいいなと思う」と意気込んだ。 直球に昨夏甲子園以上の手応えを感じている。「今の方がいい球は、いっている。甲子園の時は力を入れて140(キロ)中盤でしたけど、今はバランスを意識しても(同じくらい)出る。そういう点ではレベルアップしていると思う」。初登板となった12日広島戦では、最速147キロながら、数字以上にキレを感じさせ、菊池涼、西川らから4奪三振。代名詞である直球の精度は高まっている。

現在セ・リーグ首位打者の高橋を擁する中日打線には「打撃がいいイメージがある」と警戒。それでも2度目の登板となるだけに「気持ちの余裕は初戦よりはあるので、イニングの時間の使い方だったりとか、前回の反省をいかしてやりたいなと思う」。怪物右腕がまたひとつ球史に名を刻む。【山崎純一】