広島が2位転落、フランスアが2イニングも競り負け

11回表ロッテ1死三塁、代打清田(左)に左前適時打を浴びる中崎(撮影・栗木一考)

<日本生命セ・パ交流戦:広島2-6ロッテ>◇18日◇マツダスタジアム

セ・リーグ首位を守ってきた広島が、ついに巨人に抜かれ2位に転落した。「日本生命セ・パ交流戦」のロッテ戦は延長11回に6番手中崎翔太投手(26)が勝ち越され、競り負けた。

週の頭の火曜日に守護神フランスアを9回から2イニング投げさせる勝負手も、勝ちにつながらなかった。交流戦はいまだ連勝がなく、最下位のまま。リーグ4連覇に向け、踏ん張りどころを迎えている。

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同点で迎えた延長11回1死三塁の守り。6番手の中崎が、代打清田に左前打を浴びた。必死の継投でつないできたが、勝ち越しを許した。さらに3点を失った。痛恨の4失点。その裏の攻撃は無失点に終わり、広島の負けが決まった。

延長10回のマウンドに上がったのは、2イニング目の守護神フランスアだった。週の頭の火曜日。今後の戦いを考えると、なるべくリリーフ陣は温存したいところ。だが、首脳陣は勝負をかけた。起用に応え、フランスアは岡に死球を与えたものの無失点。執念の2回0封で、11回の中崎につないだ。

必勝リレーがほころんだのは1点リードの7回だ。ここまで17試合連続無失点の3番手中村恭がつかまった。2死一、二塁から中村奨に左前打を浴び、二塁走者が一気に生還。6回からの継投で逃げ切り態勢に入っていたが、同点に追いつかれた。

首位を守っていたリーグ戦は、ついに巨人に逆転され2位に転落した。交流戦はここまで連勝がなく、最下位のまま。この日は西川を3番から1試合で5番に復帰させた。その西川が1点を追う4回に同点の3号ソロを放ち、安部の勝ち越し犠飛も呼び込んだ。イケイケムードを演出し「うまく合わせて打つことができた。早い回で追いつくことができてよかった」と話していたが、勝ちにつながらない。このまま、ずるずるいくわけにはいかない。