ロッテ4発大瀬良KO、66戦55通り目の打線機能

1回表ロッテ2死、中村は中越えに先制ソロ本塁打を放ち根元コーチ(左)とタッチ(撮影・栗木一考)

<日本生命セ・パ交流戦:広島3-6ロッテ>◇19日◇マツダスタジアム

ロッテが広島のエース大瀬良から史上初の4本塁打を放ち、7回途中でノックアウトした。この日は、ここ5試合で1安打と調子を落としている主砲井上をスタメンから外して臨んだ、66試合で実に55種類目のオーダーが思わぬ形で機能した。

初回2死、2試合連続で3番に入った中村奨がカウント2-2と追い込まれてからの5球目の直球を、バックスクリーン左へ運ぶ10号ソロ。「まずは先制できて良かったです。2桁本塁打は初めて? それに関しては特にありません」と興味を示さなかったが、プロ5年目で初の2桁本塁打で口火を切った。

前日18日も中村奨の内野ゴロの間に先制点を挙げたが、なかなか追加点が奪えなかった。試合前に井口監督は前日の試合について「チャンスは何度かあったので、そういうところで追加点を取れればもっと楽な展開に持っていけた」と話していたが、この日の打線はひと味違った。

3回2死、荻野が左翼席上段への4号ソロ。11試合連続安打となるリードオフマンの1発がチームの勢いを加速させた。5回には田村が2号ソロ、6回にもレアードが20号ソロと、6回までの5安打中4本が本塁打。1発攻勢でつかんだ流れは止まらない。

7回にも田村の適時打などで2点を追加し、12球団断トツ4完投の大瀬良をノックアウト。井口監督は「(大瀬良は)もちろんそんなに点がとれるピッチャーじゃないので、チャンスをものにするしかない。守り勝たないといけないと思う」と話していたが、うれしい誤算となった。【久永壮真】