阪神糸井が今季初4安打、フェンス際で大飛球好捕も

阪神対楽天 8回表楽天無死、辰己の飛球をフェンス際、ジャンプし好捕する糸井(撮影・奥田泰也)

<日本生命セ・パ交流戦:阪神4-9楽天>◇19日◇甲子園

攻守で勝利への執念を見せた。阪神糸井嘉男外野手(37)が、今季初の1試合4安打を記録した。

初回1死一塁では右前打でチャンス拡大。流れを呼び込み、直後の大山の先制3ランをアシストした。この日の4安打で打率は2割8分7厘にまで上昇した。

守りでも魅了した。同点の8回。楽天辰己がフルスイングで右翼に放った大飛球を、フェンス際でジャンピングキャッチ。両手で大事に捕球した後、グラブを突き上げて喜んだ。チームは連敗中で苦しい状況だが、打撃と守備の両面でもり立てた。

糸井の奮闘も勝利に結びつかず、チームは延長10回に敗戦。試合後、糸井は厳しい表情でクラブハウスへと引き上げた。この日は主軸を担う福留がスタメンを外れており、糸井の存在感は増す。若虎との共存で、勝利に向かって突き進む。