日本ハム杉谷、“スギノール”再来&令和500号

DeNA対日本ハム 試合後、スタンドの声援に応える杉谷(撮影・黒川智章)

<日本生命セ・パ交流戦:DeNA4-8日本ハム>◇20日◇横浜

日本ハム杉谷拳士外野手(28)が、再び“スギノール”に変身した。4-4で迎えた7回、代打で登場。

1ボールからの2球目、エスコバーの154キロを強振した。打球が左翼席に飛び込んだのを確認すると、右手で力強くガッツポーズ。「自分が引いたラインの中に来たボールは、すべて打とうと思っていた」。勝ち誇ったような顔で、ダイヤモンドを一周した。

5月23日楽天戦(札幌ドーム)で、球団ではセギノール以来となる左右両打席でのアーチを記録。これにちなみ、お立ち台で自称「スギノール」が誕生した。この時も、自身の2本塁打でチームの連敗を4で止めた。「連敗していて流れが悪かったので、試合に出たら変えたいと思っていた」と、期待通りの仕事ぶり。球界では、この1本が令和500号本塁打となり「え?僕は3本しか打ってないのに?」と苦笑いした。

18日DeNA戦(横浜)で、エース上沢が大けがを負って今季絶望となった。「すぐラインをしたら『今年は厳しそうです』と返事が来た。来年、いい形でまた一緒に野球ができるように、頑張らないと」と後輩を思いやり「優勝のピースになれるよう、1日1日過ごしていきたい」と、気を引き締めた。【中島宙恵】