日本ハム中島と渡辺お見合い…集中切れか飛球取れず

7回表日本ハム攻撃終了、選手交代を告げる栗山英樹監督(撮影・森本幸一)

<日本生命セ・パ交流戦:中日8-4日本ハム>◇23日◇ナゴヤドーム

日本ハムが今季4度目の3連敗を喫した中日戦で、目を疑うプレーが飛びだした。

8回1死一塁の守備。二塁ベース後方への飛球を、遊撃手の中島と二塁手の渡辺が“お見合い”。声も出ておらず、互いに、互いが捕球すると思いこんでいた。打球はグラウンドにワンバウンド。慌てて中島は打球を拾い、二塁ベースに入った渡辺へトス。間一髪で相手一塁走者をアウトにした。

失点にはつながらなかったが、明らかに集中力が切れているように見えた。この回は2点ビハインドの状況から、下位打線の連打で2失点。最終9回を前にリードを広げられた。敗色濃厚な試合展開ではあったが、チームの約束事である最後まで諦めない姿勢をファンに見せられたとは言い難い。

交流戦は3カード目まで6勝2敗1分けと優勝争いに加わったが、終わってみれば8勝9敗1分けで2年ぶりに負け越した。栗山監督は「うまく交流戦を戦えなかったのは、こっちの責任」と総括した。14日からの巨人3連戦から投打の歯車がかみ合わず、離脱者も出て急失速した。リーグ戦再開までは4日間。気持ちを立て直し、28日から交流戦覇者のソフトバンク3連戦(札幌ドーム)に臨みたい。【木下大輔】