今季初完投の阪神藤浪「悪くなかった」心に余裕も

ウエスタンリーグ広島対阪神 6回広島打線を3者凡退で抑えてベンチで笑顔をみせる藤浪晋太郎(撮影・白石智彦)

<ウエスタン・リーグ:広島1-0阪神>◇29日◇マツダ

阪神藤浪晋太郎投手(25)が先発し、8回4安打1失点8奪三振と好投を見せた。要した球数は101球、最速は154キロだった。

「全体的に調子は悪くなかったですし、それなりの内容だったかなと思います」。負け投手になったが今季初の完投で、失点は2回1死一、三塁から三ゴロの間に許した1点のみ。内野ゴロに打ち取りながら要所で三振を奪った。四球は2回に左バッターの桑原に与えた1つだけと、安定した投球内容だった。

5回2死の場面では大盛を、この日初めてのカーブで一直に打ち取った。「余裕があって、1球はさんでみようかなと思いました」と振り返った。

今季はここまで2軍で4試合に先発。1イニングの登板だった5月18日の広島戦(由宇)から、徐々にイニング数を増やしてきた。前回6月18日の広島戦(鳴尾浜)では今季最長の7回を投げ、10安打されたが3失点に抑え四球2つだった。