ロッテ荻野「刺激に」初球宴フェン直二塁打&適時打

プロ野球オールスター 第1戦 全セ対全パ 5回表全パ2死、左中間フェンス直撃の二塁打を放つロッテ荻野貴司(撮影・清水貴仁)

<マイナビオールスター2019:全セ3-6全パ>◇第1戦◇12日◇東京ドーム

ロッテ荻野貴司外野手は初の球宴の舞台で持てる力を発揮した。全パの「8番右翼」で先発出場し、5回の第2打席。フルカウントからの6球目、巨人山口の低めの141キロを左中間スタンドへ向けてすくい上げた。「惜しかったですね。行ったかなという感じではなかったですが」と打球はフェンス最上段に当たる二塁打となった。さらに9回1死三塁の第4打席では左前に適時打。苦労人の一打一打に三塁側ベンチの選手たちも総立ちで喜んだ。

普段通りを貫いた。打撃練習ではスタンドインが飛び交い歓声があがる中、初球をバント、次はバスター。「すごい選手がいっぱいいるので刺激になりました」という中でも荻野らしさを見せた。

第2戦の開催地は地元関西。「(今日は)無事に試合が終われたことがよかった。(明日は)親とかも見に来てくれるので頑張りたい」。10年間の涙を2日間に詰め込む。