DeNA新打線「創設2日目」で形 2番筒香が口火

DeNA対広島 お立ち台で笑顔を見せるDeNA佐野恵太(左)とロペス(撮影・鈴木正人)

<DeNA8-5広島>◇16日◇横浜

ハマの新打線が“創設2日目”で、ガッツリはまった。3点を追う6回。5回まで2安打のDeNA打線が火を噴いた。先頭の「2番」筒香が、中堅フェンス直撃の二塁打で口火を切ると、次打者のソトは、左中間場外弾となる推定135メートルの26号2ラン。1死一塁からは、宮崎が逆転の13号2ランを左翼に放り込んだ。

アレックス・ラミレス監督(44)も「すごくいい形で来ている。筒香は今シーズンでベストに近い状態。2日間で6回も出塁している。ソトにもすごく良い影響が出ている」。7、8回に四球を選んだ主砲、その次を打つソトとの関係性に強くうなずいた。

見せ場は、6回にとどまらず、同点となった7回にも訪れた。1死一塁から筒香、ソトが続けて四球を選び満塁。そこからロペス、佐野が勝ち越しの適時打を放った。ラミレス監督は「佐野のところは、代打の可能性はあった。ギリギリのところで迷ったけど、3割9分1厘の得点圏打率を信じて」とロペス、佐野の関係性にも手応えをつかんだ。

指揮官は、後半戦開幕戦となった前日15日にオーダーを変更した。筒香を人生初の2番に据え、ソト、ロペス、佐野、宮崎と並べた。これで後半戦初白星を飾り、チームも単独2位に浮上した。2番筒香は一時的なものとしながらも、クリーンアップを任される佐野について「彼がそこに入る可能性は十分にもある」。この布陣で、首位巨人の背中を追う。【栗田尚樹】