原監督「7回だろうね」巨人5点差守れずに逆転負け

広島対巨人 8回裏広島1死三塁、会沢(手前)に右翼逆転2点本塁打を許し、背を向ける原監督(中央)(撮影・浅見桂子)

<広島7-6巨人>◇19日◇マツダスタジアム

巨人が最大5点差からの逆転負けを食らった。

2点リードの8回、マシソンが痛恨だった。先頭の鈴木を安打で出塁させると、松山に左中間を破られる適時二塁打で1点差。なお1死三塁から会沢に逆転2ランを浴びた。終盤に試合をひっくり返されカード初戦を落とした原監督は「点の取られ方、形としては、なかなか勢いを止められなかった。向こうもこっちも必死にやっている結果」と受け止めた。

じりじりとしつこい広島の追い上げに屈した。4回までに2ケタ10安打でたたみ掛けて5点を先行した。先発したエース菅野の本来の力からすれば勝利へ盤石の形をつくったはずだった。だが、4回から4イニング連続失点でリードを食いつぶした。7回の打席に立ちながら、6回2/3、4失点で無念の降板。自身の後半戦白星発進も手中からこぼれ落ちた。

ただ指揮官は反省を促しながらも、光明に焦点を当てた。「7回だろうね。あそこを0点でバトンを渡してくれればというところでしょうね」としながらも「いいところは出てきている」とした。5月31日以来の連敗。20日にも点灯する可能性があったマジックは最短で23日に持ち越しとなった。それでも9ゲーム差で、首位独走態勢は変わらない。【為田聡史】

▼巨人は5-0から逆転負け。巨人の5点差以上の逆転負けは18年8月26日阪神戦(8-3→9-8)以来で、今季は初めてだ。巨人●の結果、阪神の自力Vも復活。巨人の最短M点灯は23日に延びた。