オリックス吉田正尚V弾 天敵多和田を3振りで粉砕

西武対オリックス 6回表オリックス無死、吉田正は中越えソロ本塁打を放つ(撮影・山崎安昭)

<西武1-3オリックス>◇20日◇メットライフドーム

オリックス吉田正尚外野手が、わずか3スイングでチームの天敵、西武多和田を粉砕した。

同点の6回、1ボールから甘く入った外角チェンジアップを強振。打球はグングン伸び、バックスクリーン左側を直撃する特大の決勝16号ソロとなった。「変化球をイメージしながら、浮いた球をセンター方向に打てた。しっかり自分のスイングができた」と振り返った。

多和田キラーぶりをいかんなく発揮した。第1、2打席は初球を捉え、ともに右前へ。本塁打を放った第3打席もファーストスイングで仕留めた。「初球から積極的にいけたのが3本目につながった」。最少スイングで今季5度目の猛打賞を記録。今季は多和田相手に11打数7安打2本塁打、6割3分6厘と相性抜群で、昨季から7連敗を喫していた相手に17年9月2日以来の土をつけた。

勝利に大きく貢献した主砲に、西村監督は「正尚は3本。素晴らしい。しっかり振り切ったヒット、本塁打だった」とたたえた。主砲のバットが敵地で猛威を振るった。【古財稜明】