工藤監督「明日からは後ろ」抑え森で天敵ロッテ討つ

練習の合間、選手に声をかける工藤公康監督、右はミランダ(撮影・梅根麻紀)

ソフトバンク工藤公康監督(56)が、今季3勝9敗と負け越しているロッテ戦での反撃を誓った。23日からの3連戦を翌日に控え、仙台から移動して本拠地ヤフオクドームで投手練習を見守った。「貯金を相手に作らせている状態なので、3連戦は勝ち越さないと。まず明日しっかり勝たないといけない。苦手意識はない。思い通りにはならないぞと、いうところを見せたい」と言葉に力を込めた。

対戦防御率4・54は11球団ワーストで、相手ベンチには鳥越ヘッドコーチ、清水バッテリーコーチという工藤政権でコーチを務めた人材もいる。チームは21日楽天戦で連敗を6で止めたばかりと状況は厳しい。

工藤監督は「闘志を前面に出していくことが大事」と話す。期待に沿う投球を見せたのが、21日に右背中痛から復帰登板した森だ。8回の1イニングを無失点。指揮官は「明日からは後ろでいってもらいます」と本来の守護神に戻すと明かし、一夜明けた森も「大丈夫。連投もいけますよ」と連投宣言で応じた。代役守護神の甲斐野はセットアッパーに回る。救援陣が整備されれば得意の先攻逃げ切りで戦える。本拠地での「鷹の祭典」6連戦の初戦で、首位をがっちりキープする。【石橋隆雄】