巨人山口俊投手(32)が29日、原辰徳監督に通算1000勝のウイニングボールを直接プレゼントすることを誓った。
先発予定の30日広島戦(東京ドーム)に向け、川崎市のジャイアンツ球場で調整。「今年は1回も完投がないので、させてもらえるようなピッチングをしたいです」とタフガイらしく決意を込めた。
原監督の言葉に、何度もハートを刺激された。「言葉にすごい力、重みがある方だなと。監督の一言で、気持ちに火が付く」。チームに向けたミーティングでの言葉、新聞、テレビなど報道を通じて目にしたコメントなどなど…直接向けられた言葉ではなくても心の奥深くまで届き、闘争心をかき立てられる。
勝負の厳しさも教わった。監督13年目を迎える勝負師ならではの采配、決断力に直接触れ「勝ちに対する執念というか、そこに対する思いはすごいなと感じた」。指揮官が求める個人より巨人の考えに一切のブレはなく、勝利に向け、最善策を選択するタクトは自らの野球人生においても刺激的だった。
自己最多タイの11勝目がかかる一戦でも「チーム」を強調した。「今年は自分の勝ちにこだわってないので。どうやったらチームが勝つか。自分に勝ちがついてくるのはおまけ」。チームは連敗を4で止めたが、相手は9連勝と勢いに乗る広島。「やることは変わらない。1つのアウトをしっかり取る。その結果、勝てるように」。山口で大きな節目をクリアし、一気に突き抜ける。【久保賢吾】