吉田輝星、変化球手応え「力任せじゃない」栗山監督

イニングを終え、ベンチに引き揚げる日本ハム吉田輝(撮影・本間翼)

<イースタン・リーグ:日本ハム6-1ヤクルト>◇30日◇鎌ケ谷

1軍再昇格を目指している日本ハム吉田輝星投手(18)が、プロ入り最多の101球を投げ5回1失点。

2軍戦では初めての白星を手にした。「変化球でカウントを取れた。ストレートが悪いところをカバーできました。体力的にも問題なかった」。苦しみながらも粘れた投球内容に、手応えを口にした。

2回は2死満塁、5回は1死満塁と、走者を背負う展開は続いた。それでも2回はヤクルト坂口を一ゴロ、5回は浜田を遊併に仕留めた。最速144キロの速球と、スライダー、さらに前回登板の20日2軍DeNA戦から本格的に使い始めたツーシームのコンビネーション。101球中43球が変化球と、これまでの配球とは割合にも違いがあった。

直球は本来の出来ではなかったが、変化球でカウントをつくれるため、4、5回になると、ボール球の直球でも相手打者が手を出してくれるようになった。「後半は(打者が)高めのストレートも振ってたりしていた。変化球が(ストライクに)入ってくると、ストレートもよくなっていく」と、投球の幅は広がった。札幌ドームで映像を確認した栗山英樹監督(58)も「前に進んでいる感じがする。力任せだけじゃなくなってきた」と評価した。

次回登板も2軍戦(8月7日西武戦=西武第2)となりそうだが、1軍マウンドは確実に近づいている。