首位巨人が動いた。村田善則スコアラー室長(45)をブルペンコーチへ、ブルペンを担当していた三沢興一投手コーチ(45)を2軍に戻す配置転換を行った。開幕当初は宮本投手総合コーチ、水野投手コーチの投手コーチ2人体制だったが、課題の中継ぎ強化へ、5月31日に三沢2軍投手コーチを1軍に配置転換。3人体制で戦ってきたが、再びテコ入れすることを決めた。
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昨年6月以来、約1年2カ月ぶりの4カード連続負け越しを喫した首位巨人が、2位DeNAとの直接対決前に動いた。今回の配置転換について原監督は、「ファームの投手コーチが逆に1人しかいなかった。木佐貫(コーチ)が全部やっていた。特にファームから来た選手たちがあまり形が良くなかったから」と説明した。
7月24日に先発した古川は1回4失点、同25日のヤングマンは2回途中5失点、同31日のルーキー高橋は3回途中3失点と、1軍昇格→即先発した3人が連続して翌日に2軍降格した。2軍投手の底上げは、1軍の成績に直結する。投手陣にバテが出てくる夏場に合わせて、早急に手を打った格好だ。
チームのピンチは、選手、スタッフ一丸で乗り切る。最大10・5ゲーム差だった2位との差は、試合前の時点で3・5ゲームに接近された。この日は、前日1日の広島戦の5回の守備中に右手人さし指を負傷した炭谷が、検査の結果骨折していたことが判明。登録抹消になった。指揮官は「まあしょうがない。骨がくっつくまで」と言葉少なに顔をしかめた。1日には11勝2敗、防御率2・55でリーグ2冠の勝ち頭、山口が右ひじ周囲の筋肉の張りを訴えて登録抹消になっていた。
バッテリーの軸を欠く緊急事態に、村田ブルペンコーチは「残り試合、チームの力になれるように頑張ります」と引き締める。原監督は「幸い(村田)善ちゃんは経験値がある」と、侍ジャパンでもバッテリーコーチを務める手腕に期待を込めた。【前田祐輔】
◆村田善則(むらた・よしのり)1974年(昭49)4月24日、長崎県生まれ。佐世保実から92年ドラフト5位で巨人入団。捕手として08年まで通算302試合、132安打、6本塁打、43打点、打率2割1分3厘。引退後はスコアラーを務め、16年にバッテリーコーチ就任。翌年は日本代表でWBC、アジアチャンピオンシップでバッテリーコーチを担当。18年から再びスコアラーに転身していた。
◆巨人の今季補強 6月26日に日本ハムから中継ぎ右腕の鍵谷、大学時代に「ビッグ3」と呼ばれた左腕藤岡を吉川光+宇佐見と2対2の交換トレードで獲得。同27日には救援の新外国人デラロサが入団した。7月7日には楽天で今季1勝を挙げていた先発右腕の古川が、将来を期待される長距離砲の和田との交換トレードで加わった。育成から支配下登録には、外野手の山下航、加藤、救援の堀岡の3人が昇格した。