楽天大敗も渡辺佳明が25イニングぶり得点もたらす

楽天対ロッテ 8回裏楽天1死一、三塁、渡辺佳は中前適時打を放つ(撮影・足立雅史)

<楽天2-11ロッテ>◇4日◇楽天生命パーク

楽天のドラフト6位ルーキー渡辺佳明内野手(22)が、大敗の中で爪痕を残した。

8回1死一、三塁。フルカウントから2球ファウルで粘り、直球を中前にはじき返してチームに25イニングぶりの得点をもたらした。「(ロッテ・チェンとは)オープン戦で対戦した時のイメージでスライダーのイメージが強かった。真っすぐを狙いながら、スライダーが来たらファウルにしようと思っていた。あの打席に関しては、思い通りに打てた」と振り返った。

チームは8点ビハインドの苦しい状況だったが、アピールに貪欲な若手にとっては全ての打席が貴重になる。「こういう(大差の)展開だからこそ雑になったらいけない、と。明日につながる打撃をと思っていた。(コンディション不良からスタメン復帰した)ブラッシュが戻ってきて、いつ出られるか分からない状況に戻るかもしれない。代打とか、ポンとスタメンで出た時に仕事ができるようにしていきたい」と前のめりで言った。

得点圏打率は5割4分2厘に上昇。抜群の勝負強さでチームの欠かせないピースとなっている。