佐々木朗希に続け、元プロが大船渡で少年野球教室

小学生たちに守備の基本を教える黒木氏(左)と田口氏(右)

三陸から「第2の朗希」を育成する。岩手・大船渡市の赤崎グラウンドで11日、元プロ3投手による野球教室が開催された。東日本大震災の復興支援を目的に11年から毎年行っており、9年連続10回目の開催。

元ロッテ黒木知宏氏(45)、元南海(現ソフトバンク)田口竜二氏(52)、秋田経法大付(現明桜)出身で元巨人小野仁氏(42)の3人が講師となり、午前は中学生約40人、午後は小学生約100人に投攻守で指導した。

岩手・気仙地区は今夏の高校野球を沸かせた大船渡・佐々木朗希投手(3年)を輩出するなど野球熱が盛んで、今夏は県中学総体で世田米中と有住中の合同チームが県大会優勝。同投手の母校・大船渡一中は市大会の新人戦で優勝し、全国につながる24日からの県大会出場を決めた。今野秀太朗主将(2年)は「何ごとにも最初が肝心だと学びました。県大会の戦いに生かしたい」と、心構えの重要性を吸収した。

小学生には野球の楽しさを教えながら、黒木氏は「仲間を大事に、相手を思いやる」、田口氏は「ミスを恐れない」、小野氏は「大きな目標を持つ」と伝えた。同市関係者は「大船渡ボールパークプロジェクト」を立ち上げており、将来的な天然芝球場の実現を目指している。【中島正好】