西村監督「当てられすぎ」西武戦19試合18死球

西武対オリックス 4回表オリックス2死満塁、若月が押し出しの死球を受け、マウンド付近で両軍が入り乱れた後、審判団に話をする西村監督(左から2人目)(撮影・鈴木みどり)

<西武11-4オリックス>◇13日◇メットライフドーム

オリックスは両チームで退場者3人が出た壮絶な戦いに敗れ、3連敗を喫した。

1-5の4回2死満塁で若月が森脇からこの試合3個目の死球をぶつけられると、一塁コーチの佐竹外野守備走塁コーチが森脇を両手で突き飛ばした。これを機に両軍が入り乱れて小突き合いとなり、最初に暴力行為を働いた同コーチに退場が宣告された。この日4死球、今季19試合で18死球を受けている相手だけに西村監督は「ちょっと当てられすぎというところですね」と険しい表情だった。

負の連鎖は続いた。警告試合で試合再開された直後の4回2死一、二塁から先発田嶋の直球が西武森の右手付近に直撃。故意死球と判断され、原球審から退場が宣告された。田嶋は「あれは報復死球ではないです。内角を攻めた結果。勝負の世界なので、いくところはいかないと。当たってしまったことは申し訳ない」と弁明した。

今後の対応について指揮官は「まだ球団とも話していないし、ここで話をできることはありません」と話すにとどめた。4-11で大敗した試合については「初回が全て。5失点が最後まで響いてしまった」と悔やみ、すべてに後味の悪さが残った。【古財稜明】