吉田輝星、連敗ストップへ昨夏甲子園の快投再現だ

日本ハム対ロッテ 試合前練習でキャッチボールする日本ハム吉田輝(撮影・滝沢徹郎)

連敗ストップは、ドラフト1位右腕に託される。日本ハム吉田輝星投手(18)が14日、ロッテ戦(東京ドーム)で3度目の先発マウンドに上がる。13日は1軍に合流し、キャッチボールなどで最終調整した。短いイニングのショートスターターの役割を担うことになりそうだが、昨夏の甲子園で旋風を巻き起こした快投を再現し、7連敗中のチームを救う。

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プロ3度目の登板は、チームの窮地を救うマウンドになる。14日ロッテ戦に先発する吉田輝は「大事な時期なので、試合でしっかり(気持ちの)スイッチを切り替えられればいいなと思う」と力を込めた。

6月に初登板初勝利を挙げたが、腰の張りもあって1軍を離れていた。再昇格が近づいていた今月7日の2軍西武戦では、危険球退場処分を受けるアクシデント。それでも翌8日の同戦で好投し、1軍マウンドをつかんだ。

この日はキャッチボールなどで調整。「直球の調子も上がっているし、変化球もうまく使えている。フォーム的にもしっくりきている感じ」と手応えを口にする。

1軍での過去2戦はどちらも交流戦。初めて同一リーグが相手となる。ロッテは「荻野さんとか足の速い打者が多い。無駄な四球を出すと盗塁も考えられる。攻撃が有利になるので気をつけたい」と警戒する。

今回は短いイニングでのショートスターターとしての役割となりそうだが、昨年の今頃は灼熱(しゃくねつ)の甲子園で躍動していた。「そういうイメージもあってすごい良い季節だと思う。その気持ちのまま明日もいい投球ができたらいいと思う」。夏に強い男が、初回から全開で飛ばす。【山崎純一】