侍稲葉監督「のみ込まれなければ」台湾の美爆音警戒

富邦チアリーダーのダンスに乗って熱狂的に応援するファン

台湾の美爆音に注意! 侍ジャパン稲葉篤紀監督(47)がプレミア12で1次ラウンド同組台湾の熱狂的応援に警戒感を示した。視察最終日の18日、台湾リーグの印象に「安打1本で盛り上がる。のみ込まれなければいいが…」と話した。

台湾でも戦った15年の前回大会は普通に鳴り物をたたいていた。だが近年はホームチームは攻撃時に選手の応援歌をBGMで大音量で流す方式が定着。チアリーダーのダンスをファンが一緒に踊りながら応援する。しかも日本式の外野席主体ではなく内野席が一番盛り上がり、グラウンドに近い。この日も富邦-統一戦のバックネット付近の音量は最大時で120デシベル(ジェット機)、平均で80デシベル(ボウリング、本紙調べ)。隣の人と大声で話しても会話は困難。当然、グラウンドでも指示の声は届きづらく、連係面に影響を及ぼす。

建山投手コーチは「ネット裏のスタンドが低いから投手目線にお客さんが入る。かなり気になる」と実感した。さながらアイドルのコンサートの一体感に、松岡修造ばりの熱い応援がライブで融合。超アウェーを制さなければ、プレミア12制覇は見えない。(新北=広重竜太郎)