阪神ソラーテ、陽川、谷川が抹消 ドリス、中谷昇格

阪神ソラーテ(2019年8月16日撮影)

矢野阪神が19日、大きな決断を下した。

新外国人ヤンハービス・ソラーテ内野手(32)の出場選手登録を抹消。7月26日の巨人とのデビュー戦で決勝2ランを放ったが、その後は調子を下げ、20試合で打率1割8分8厘、4本塁打、9打点。二塁と遊撃でともに2失策ずつ、記録に表れないミスもあって守備の安定感も欠き、長打力に懸けたい首脳陣はオーダー編成で試行錯誤を続けていた。

矢野燿大監督(50)は18日巨人戦でこのカード今季4度目の3連戦3連敗となった後、「残りの試合をどう戦うかというのが、俺らの問われているところ。逆にここからどう踏ん張れるか、どういう気持ちを出せるかが大事」と語っていた。残り30試合。逆転でのCS進出を目指す勝負手の1つが、新助っ人の2軍降格だった。ソラーテは「結果はなかなか出ていないけど、前を向いてやっていきたい」と意気込んでいたが、来日初出場から約1カ月で1軍を離れることになった。

外国人枠が空き、20日からのDeNA3連戦(京セラドーム大阪)に向けて昇格するのがドリスだ。ここまで19セーブの右腕は7月23日のDeNA戦で抑えに失敗し、同26日に2軍降格していた。約1カ月の再調整を挟んで、因縁のカードで満を持しての昇格。現在は藤川が抑えを務める「勝利の方程式」に元守護神が加わって、厚みが出るのは間違いない。

また、ソラーテと同じく19日に陽川と谷川の出場選手登録を外し、中谷が昇格することになった。一方で当初予定された糸井の昇格は見送られた。CS出場圏内の3位広島とは5ゲーム差。シーズン最終盤で矢野監督が勝負のメスを入れた。