DeNA梶谷1号「久しぶりの一軍で幸せなこと」

巨人対DeNA 2回表DeNA2死三塁、梶谷は右越え2点本塁打を放つ。投手桜井(撮影・山崎安昭)

<巨人1-5DeNA>◇23日◇東京ドーム

ドカン! と爆発させた。2回2死三塁、DeNA梶谷隆幸外野手(30)がスイッと泳いだ。

巨人桜井の131キロチェンジアップに反応した。真ん中低めに落ちる球筋に体勢を崩されながらも、右手1本で食らいついた。振り切った打球は右翼ポール際ギリギリに飛び込む1号2ラン。久々の感触に「打ったのはチェンジアップ。久しぶりの1軍出場で、これだけのファンの前でプレーできることは幸せなことだと、あらためて感じました」と笑みがこぼれた。

静まりかえった打線をよみがえらせた。チームは18日の広島戦から4戦でわずか2得点。前カードの阪神戦では3連敗を喫し、首位巨人とのゲーム差を7にまで広げられた。波に乗れない打撃陣のテコ入れは梶谷抜てき。5月4日の阪神戦以来、約3カ月半ぶりに1軍昇格させ「1番右翼」のスタメンに据えた。ラミレス監督は「2軍でかなり良い結果を残している。攻撃の起爆剤で期待している」と期待を込め、送り出した。

梶谷は試合前「気持ちを強く持ってやりたい。チームのために自分が盛り上げたい」とけん引役を約束。2回までの5得点を導いた。【島根純】