巨人山口俊が中谷被弾を悔やむ「欲が出てしまった」

阪神対巨人 7回裏阪神2死、中谷に勝ち越しの左越え本塁打を浴び、悔しそうな表情を見せる山口(撮影・前田充)

<阪神4-2巨人>◇31日◇甲子園

巨人の勝ち頭が今季初の甲子園で土をつけられた。先発山口俊投手が、悔いが残る失投で決勝弾を献上した。同点の7回2死、代打中谷を追い込んだが外角を狙った142キロ直球がシュート回転して甘く入った。痛恨の被弾に「ボール球でも良かった。欲が出てしまった」と悔やんだ。続く木浪に中前打を許したところで降板。「次の攻撃もある。失点した後も大事だった」と敗戦の責任を背負った。

中5日の登板を苦にしているわけじゃない。ここまでリーグトップタイの12勝を積み上げきた。160奪三振はリーグ単独トップ。先発陣をけん引してきた事実は揺らがない。

頼れる右腕が3試合連続でイニング途中での降板となる6回2/3を3失点、自身今季2度目の連敗。ラストスパートへ踏ん張りどころだ。チームの連勝も3で止まったが、8月は15勝11敗1分けで白星先行。この日、DeNAが敗れたためマジックを1つ減らして16とした。

▽巨人原監督(山口が追い込んでから許した決勝本塁打に)「ベストボールではないでしょうね」