近大・竹村3安打3打点 日本代表の経験が自信に

3安打3打点の活躍をした近大・竹村

<関西学生野球:近大5-1関学大>◇第2節2回戦◇1日◇わかさスタジアム京都

大学日本代表入りを経験した竹村陸外野手(4年=神戸国際大付)の3安打3打点の活躍で、近大が関学大を下し、勝ち点1を挙げた。

初回から見せ場が回ってきた。「チャンスで回ってきて1点ほしかった」。1死二塁から直球をとらえて先制適時打を放った。3回にも無死一、二塁から追加点となる左越え適時打を放つと、4点リードの7回にも2死二、三塁から右前適時打でダメ押しした。

今年は関西圏の大学生から唯一、竹村が大学日本代表に選出された。7月に行われた日米野球や、8月の高校日本代表との壮行試合(神宮)に出場するなど、大舞台で経験を積んできた。「大舞台では良いところを見せたくて力んでしまった」と、壮行試合では途中出場し、2打数無安打。思うような結果は出ずとも、アマチュア野球界トップクラスの選手とプレーした経験が大きな自信。「打席で余裕をもてるようになった。力みが抜けた」と、課題の克服につなげた。

田中秀昌監督も「右打者ならうちで一番」と認める好打者。広角に打ち分ける打撃センスを評価され、1年時からリーグ戦に出場する近大の安打製造器だ。この日でリーグ通算105安打とし、91年田口壮(関学大)が打ち立てた連盟記録の123安打にまた1歩近づけた。「あまり意識していないです。ラストシーズンなので、打率は気にせずチームが勝ったらいい。楽しんでいこうと思っています」と控えめだった。