広島小園「絶対打ってやろう」初2戦連発で勝利貢献

広島対中日 6回裏広島1死二塁、右越え2点本塁打を放つ小園(撮影・栗木一考)

<広島3-0中日>◇10日◇マツダスタジアム

広島の新人小園海斗内野手が中日新人の連勝を止めた。1点リードの7回1死二塁で梅津の浮いたフォークボールをすくい上げ、右翼ポール際に放り込んだ。3点差に広げる2ランは球団の高卒新人では50年紺田を抜いて最多の4号、かつ初の2試合連発。新人対決を制し、チームに勝利をもたらした。

それまでの2打席は三振、一ゴロ。ともにフォークにやられていた。「悔しかったので何とか絶対打ってやろうと思っていた。しっかり甘い球は打っていこうと。変化球を絞っていった」。狙ったフォークが浮いたところを逃さなかった。

小園は梅津よりも1カ月早い、7月中旬から1軍に定着。先発でコンスタントに出場しながら、広島流の英才教育を受ける。本拠地試合では先発選手のメニューが終わっても、グラウンドに最後まで残って練習。「僕は出させてもらっている立場なので当然」。プロとして取り組む姿勢などは、主砲鈴木から指導を受ける。

7連戦を白星発進し、2位DeNAにゲーム差なしとした。はつらつとした新人のプレーに、緒方監督は「苦しい7回のところでたまにああやってびっくりさせてくれる。経験していく中で勝負どころで力を発揮してくれるのは、こちらとしてもうれしい」と目を細めた。【前原淳】