東北公益文科大左腕の石森、プロ志望届提出へ

躍動感ある投球フォームの東北公益文科大・石森

南東北大学野球リーグの東北公益文科大(山形)エース左腕・石森大誠投手(4年=遊学館)が、プロ志望届を提出する意向を固めたことが12日、分かった。

リーグ戦終了後の今月下旬を予定。10月17日のドラフト会議で指名を受ければ、同大から初のプロ野球選手誕生となる。「大学の歴史に名前が残ればうれしい」と決断した。

178センチ、77キロと大柄ではないが、最速145キロの切れ味ある直球と、スライダーなどの変化球が魅力だ。1年春から登板し、3年秋までは制球難などで崩れることもあったが、大学通算で投球回を上回る奪三振を誇る。今春は4勝1敗、防御率0・97で優秀選手賞も受賞。「プロで指名していただくには、即戦力にならなくてはいけない。そのためにはスピード以上に、コントロールも求めないと思って意識を変えました」。躍動感あふれる投球フォーム以上に、速度を多少落としてでも、変化球を含めた精度にこだわってきたことが結実しつつある。2年秋には外野手でベストナインに輝くなど、身体能力も抜群だ。

今秋、チームは第3週を終えて4勝2敗の2位。今週末に連勝し、最終週(21、22日)で4連覇中の東日本国際大(福島)も撃破すれば、14年秋以来となる優勝の可能性も残る。石森は「とにかく優勝して、最後を締めくくりたい」と主将としてチームを導く。