日本ハム有原「悪い流れ」自己最多15勝目お預け

日本ハム対ソフトバンク 6回3失点で8敗目を喫した日本ハム有原(撮影・佐藤翔太)

<日本ハム1-3ソフトバンク>◇14日◇札幌ドーム

タイトルをたぐり寄せる白星はつかめなかった。日本ハム有原航平投手(27)が、14日のソフトバンク21回戦(札幌ドーム)で6回を4安打3失点。自身のシーズン最多を更新する15勝目はつかめず、8敗目を喫した。試合後は報道陣からの問いかけにも言葉数は少なく、「いいところがなかった」と言い残し球場を後にした。

初回、2三振を奪うなど3者凡退で好発進も、2回以降は走者を背負う苦しい投球が続いた。3回2死三塁、デスパイネを打席に置いた場面で暴投し先制点を献上。味方打線が同点に追いついた直後の5回にグラシアルに勝ち越し右前適時打を許すと、6回には松田宣に左中間ソロ本塁打を浴びた。

勝利数、防御率、勝率の3つのタイトルが届く位置にいる右腕は「今日は粘ることができず、最後までずるずると悪い流れでいってしまいました。チームに申し訳ないです」と反省しきり。防御率は2・52となり、2位ソフトバンク千賀(2・83)との差が縮まり、勝率は6割3分6厘でトップ山岡の7割3分3厘と開いた。今季7勝している本拠地で、ダルビッシュ(07~09年)大谷(15年)に並ぶ同球場シーズン最多8勝目をつかめず、悔しさをにじませた。【山崎純一】