阪神近本は安打数だけじゃない マルチな驚異の数字

阪神対ヤクルト 1回裏阪神2死、右前打を放ちシーズン154本目の安打を記録する近本光司(撮影・清水貴仁)

<阪神0-8ヤクルト>◇19日◇甲子園

阪神近本光司外野手(24)が1回の第1打席で右前打を放ち、並んでいた1958年巨人長嶋茂雄を抜いて、セ・リーグ単独新人記録となる154安打目を刻んだ。

近本は安打数だけでなく、多くの部門で驚異の数字を残している。18日現在で主だったものを記してみた。

◆連続試合安打 近本は4月18日ヤクルト戦から5月2日広島戦にかけて13試合連続安打。01年赤星の12試合連続を抜いて、ドラフト制後の球団新人記録を樹立した。(後に木浪も13試合連続安打をマーク)

◆マルチ安打 マルチ安打は42度を数える。新人マルチ安打最多は56年佐々木の54度で、セ最多は58年長嶋の48度だが、近本はプロ野球6位タイ、セでは2位タイ。

◆猛打賞 猛打賞は13度。新人の猛打賞回数は58年長嶋の14度が最多で、阪神では48年別当薫、16年高山俊の13度に並ぶ最多タイ。

◆三塁打 二塁打は20本だが、三塁打はリーグトップの7本。新人のセ・リーグ最多記録は50年福田(国鉄)の10本。阪神の新人最多三塁打は、53年吉田と92年久慈が記録した8本で、近本は球団記録にあと1に迫っている。

◆本塁打 近本は9本塁打。阪神新人の2ケタ本塁打は80年岡田18本が最後のケースで39年ぶりの記録に王手中。阪神新人の2ケタ本塁打は過去4人いるが、いずれも右打者で近本が達成すれば初の左打者となる。

◆盗塁 近本は34盗塁で新人歴代9位タイ。球団の新人最多は01年赤星の39盗塁。