千賀、打球直撃も6回3失点「エースの責任感」監督

ソフトバンク対オリックス 1回表オリックス2死一塁、好守を見せた今宮に声をかける千賀(撮影・栗木一考)

<ソフトバンク4-3オリックス>◇19日◇ヤフオクドーム

ソフトバンク千賀滉大投手がエースの気迫を見せた。

3回2死まで無安打と快投していたところで、不運が起こった。オリックス西村の強烈なピッチャー返しが、ワンバウンドで右ひざ内側に直撃した。強襲の内野安打になり、いったん治療のためベンチへ。5分後にマウンドに戻り、この回は無失点で終えた。

しかし、3点リードの4回1死一塁から2つの押し出し四球を含め4者連続四球で1点差に迫られた。それでも志願の続投。クイック投法で投げれば、患部への負担が少ないことに気がつき立ち直った。6回3失点でチームの6年連続CS進出決定に貢献。「中継ぎの人がずっと頑張ってくれていたので、とにかく長い回をと思っていた。試合を壊さずに、なんとかやれて良かった。(痛みは)試合中はそんなにかな、と思っていたけど、終わって気が抜けたら出てきました」と、足を少し引きずりながら笑顔を見せた。

逆転優勝に向けて、この日の登板後は中4日、中4日で残り7試合で2試合に先発するプランもある。打球直撃の影響が心配されるが、強い責任感で投げ抜く。