巨人増田V打「大の大人が泣くくらい、最高のこと」

DeNA対巨人 10回表巨人2死一、三塁、勝ち越しの中前適時打を放つ増田大(撮影・鈴木みどり)

<DeNA2-3巨人>◇21日◇横浜

巨人増田大輝内野手が、優勝を決める殊勲打を放った。同点の延長10回2死一、三塁。丸から「引き付けて打て。あとは大丈夫」と声を掛けられ、「真っすぐ1本」に狙いをしぼって、DeNA三嶋の直球を中前にはじき返した。

「デッドボールでもいいからつなごうと。セカンドに取られるかなと思ったけど、抜けたので本当によかった。何とも言えない喜びです」と一塁上で笑顔で拳を握った。

育成ドラフトで入団し、徳島で生活する妻、2人の子どものサポートを受け、ハングリー精神ではい上がった。「まさか、僕が1軍の舞台で優勝につながるヒットを打てるなんて。すごい宝物になります」と感激した。原監督の胴上げ後、先輩の表情に優勝を実感した。「(坂本勇ら)みんな泣いてたんで、僕ももらい泣きしそうになって。大の大人が泣くくらい、最高のことなんだと実感した」とかみしめた。【久保賢吾】