阪神藤浪「キャリア最低の年」2軍で今季“最終”登板

阪神藤浪晋太郎

<ウエスタン・リーグ:阪神-ソフトバンク>◇25日◇鳴尾浜

阪神藤浪晋太郎投手(25)がウエスタン・リーグのソフトバンク戦に先発し、5回5安打4失点だった。

登板後は「フォアボールもありましたが、ある程度勝負にいったもの。香田さん(2軍投手コーチ)とも話をしましたが、結果以上に内容は悪くなかったんじゃないかな、と思います」と自身の感覚を重視し、一定の手応えを得た。

初回は3者凡退。2回は1死から5番田城に四球を与えると、6番増田にも死球。それでも後続を連続三振に仕留めた。

3回は1死から1番三森に右前打を許し、2死二塁から3番栗原に先制の2点本塁打を浴びた。球速はこの日最速の153キロを計測。5回は1死から2四球と2本の長打が絡んで2失点。5回4失点でマウンドを降りた。

1、2軍の残り試合数と日程を考えると、この日がレギュラーシーズンでは今季最終登板になりそうだ。「1年間自分と向き合って、初めて1軍で1試合しか出られなくて、1勝も出来なくて。キャリア最低の年になりますし、向き合う年という位置付けというか、今年があったから来年以降投げられた、という1年にしていけるようにやっていきたい」。プロ入り7年目で悔しいシーズン。どこかすがすがしい表情で前を向いた。