阪神逆転CSへ、自慢の投手力で残り3戦3勝目指す

阪神矢野監督

阪神が「1球入魂」作戦で逆転CSを狙う。執念の3連勝で3位広島に1・5ゲーム差に接近。残り3戦3勝がCS進出の絶対条件だ。まさに短期決戦モード。矢野燿大監督(50)も強い口調で前を向いた。

「残り3つもいい投手が来そうなので、そんなに簡単に点が取れないと考えるとね。先発というよりは、その回、その回、その打者、その打者をどう打ち取っていくかをつなげていくしかできない。その結果が一番勝ちにつなげると思う」

27日の広島-中日戦でカープが勝てば、阪神のレギュラーシーズン敗退が決まるが、指揮官はあくまで前を向く。3番勝負で思い描くのは投手戦だ。28日DeNA戦(横浜)は今季13勝で奪三振タイトル射程圏内の今永との対戦が濃厚だ。29、30日中日戦(甲子園)は11勝の柳、9勝で防御率リーグ2位の大野雄が有力だ。難敵打破はもとより、自慢の投手力で挑戦する。

シーズン最終盤は攻めの継投を貫く。先発要員のガルシアを2戦連続救援で投入。今後もジョーカーで控える。福原投手コーチも「いい選手をどんどん使っていって。あと3試合なので、しっかりつぎ込めるところもある」と話した。総力戦で、しのぎ合いを制するつもりだ。【酒井俊作】