広島3位死守へ総力戦じゃ!野村、床田リリーフ待機

マツダスタジアムで行われた練習を見守る広島緒方孝市監督

カープらしく勝って決める! 広島緒方孝市監督(50)が26日、マツダスタジアムで行われた練習を見守り、今季最終戦となる27日中日戦への思いを語った。すでにリーグ1、2位は確定しており、狙うは3位でのクライマックスシリーズ(CS)進出。勝てば文句なしに決まるが、負けるか引き分ければ28日以降の阪神の結果に左右される。総力戦で最後の一戦に挑む。

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緒方監督はサングラスの奥から、グラウンドの動きに鋭い視線を送った。泣いても笑ってもあと1試合。27日中日戦に勝てばCS進出が決まるが、負けるか引き分ければBクラス転落=即シーズン終了の可能性が残る。狙うは勝利のみ。決戦に向け決意を明かした。

「地元で最終戦を迎えられるんだから、ファンにいい戦いを見せたい。もちろん、勝たなければならない試合。最終戦だからというだけじゃなく、どんな展開になっても、地元ファンに『戦う姿』を見せたい」

シーズンのラストスパートに失敗し、リーグ4連覇を逃した。CS本拠地開催権のある2位の座も、DeNAにさらわれた。悔しさは消えないが、今できるのは3位の座を守ること。CSに出場し、DeNAとのファーストステージ(S)、巨人とのファイナルSを勝ち抜けば、日本シリーズで本拠地マツダスタジアムに帰ってこられる。

総力戦で臨む。先発ジョンソンをサポートすべく、ローテーション投手の野村、床田が23日中日戦に続きブルペン待機する見込み。野村は「違和感はありますが、あと1勝のためにやるしかない」と闘志満々。床田は救援陣に試合に臨むコツを取材しており「優先準備の高い変化球を、準備段階でしっかり練習したい」と対策を明かした。23日に先発した大瀬良も「言われていませんが(中継ぎで)出るつもりで準備している」と闘志をみなぎらせた。

当日は今季限りの現役引退を発表している赤松が引退試合特例でベンチ入りする。ラストプレーのチャンスをつくるためにも、早めに主導権を奪いたい。チーム一丸となって、目の前の相手をたたきつぶす。【村野森】