神戸大1年藤原初完封 大阪桐蔭に惜敗の経験生かす

神戸大対奈良学園大 大学初完封を飾った神戸大1年の藤原(撮影・柏原誠)

<近畿学生野球:神戸大5-0奈良学園大>◇最終節第2日◇27日◇南港中央

神戸大・藤原涼太投手(1年=寝屋川)が大学初完封を飾った。奈良学園大を相手に要所を締め、5安打2四死球の内容だった。チームは最終節で勝ち点を獲得し、1部残留を決めた。

1年前に話題になった藤原が大学でも台頭してきた。「しっかり抑えないと4年生が引退できないと思って、思い切って試合前にフォームを変えました。それがよかった」とクレバーなところを見せた。

寝屋川3年だった昨春、大阪準々決勝で大阪桐蔭に4-5と惜敗した。9回2死から失策で追いつかれ、現中日の根尾にサヨナラ二塁打を打たれた。春夏甲子園連覇の最強チームを追い詰めた進学校のエースとして名前が知られた。

「勝っていた試合で追いつかれて負けた。あの試合を経験したので、締めないといけないアウトが明確に見えるようになった」と経験を生かしている。

兄は京大野球部でエース格として力投する藤原風太(4年)。弟は神戸大に進学した。右肩の不調が続いたが、今秋デビューし好投を続けると、5戦目でベストピッチ。大学での最速は高校より2キロ落ちる133キロだが、勝負球のスライダーの制球が抜群。勝負勘の良さが光った。

4年間の目標に「優勝にからめる投球をしたい。ベストナインと最優秀投手賞をとりたいです」と高い目標を見据えた。