九産大V王手、九共大に延長サヨナラ勝ちで全勝死守

福岡6大学 九共大対九産大 九産大延長12回1死満塁、荒木誠也内野手のスクイズで三塁走者の福森秀太内野手がサヨナラのホームインでガッツポーズ(捕手は九共大・古本幸希)(撮影・浦田由紀夫)

<福岡6大学野球:九産大5-4九共大>◇第5週第1日◇28日◇福工大

全勝の1位九産大が、1敗差で追う2位九共大にサヨナラ勝ちし、優勝に王手をかけた。

引き分け目前の延長12回裏、1死満塁から途中出場の荒木誠也内野手(2年=藤蔭)が、スクイズを決めて勝負をつけた。大久保哲也監督(56)は「スクイズは最初から決めていた。荒木はバントが得意。いいところに転がしてくれた」と一塁側への絶妙なバントに目を細めた。

プロ注目、今秋のドラフト候補、福森耀真投手(4年=北九州)が先発8回まで3失点で粘りの投球。味方が一時逆転して、勝利目前の1点リードの9回を迎えたが、まさかの1発を浴びて同点に追いつかれた。その後、同じく今秋ドラフト候補の浦本千広投手(4年=必由館)を2番手に送り込んだが、右肘の違和感で延長11回途中で緊急降板するなど、苦しい展開も粘り勝ちした。

2点ビハインドの8回に、一時逆転に成功する3点適時三塁打を放った柳内一輝内野手(4年=九州学院)は「秋はどうしても九共大(5連覇中)に負けている。自分が残った4年生として、遠慮せずやってきた」と最高学年としての意地を見せた。

29日は九産大が勝つか引き分ければ、春秋連覇、秋は7年ぶりとなる通算41度目の優勝が決まる。九共大が勝てば、雨天順延で延期となった10月5日の最終日にもつれこむ。