中西清起氏「絶対残すべきと」メッセ引き止めの過去

阪神対中日 最終登板を終えたメッセンジャーは花束を手渡した鳥谷と抱き合って笑顔を見せる(撮影・上田博志)

<阪神6-3中日>◇29日◇甲子園

引退試合に先発した阪神ランディ・メッセンジャー投手(38)が打者1人と対戦し、全球直球勝負で締めた。

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元阪神投手コーチ・中西清起氏(日刊スポーツ評論家) メッセンジャーが1年目だった4月、ファーム降格となった本人と随分話し合った。球種は直球とスライダーだけ、クイックも遅いタイプだった。でも日本の野球に対応するのにフォークを覚え、走者を背負った際の投球もマスターした。

スタンリッジとの処遇を巡って球団から意見を求められたとき、ヤンチャだが絶対にメッセンジャーを残すべきと進言したこともある。日本が好きになったことも、こちらで成功した大きな要因だった。