バッキー氏の長女がメッセに「本当にお疲れさま」

現役時代のジーン・バッキー氏

<阪神6-3中日>◇29日◇甲子園

阪神メッセンジャーの引退登板に際し、球団外国人選手として唯一の100勝を達成した伝説の助っ人右腕で、14日(日本時間15日)に82歳で急逝したジーン・バッキー氏の長女リタさん(63)がコメントを寄せた。

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ランディには「本当にお疲れさまでした」とお伝えしたいですね。父は生前、ネット通話を使ってさまざまなアドバイスを彼に送ってきました。特に父が得意にしていたカーブの投げ方を伝えていたのが、印象に残っています。

父はランディに100勝を、そしてそれ以上の勝ち星を心から願っていました。ジョー・スタンカ(南海-大洋)をはじめ、外国人の100勝投手が何人かいるのは知っています。でも父は、愛した阪神の外国人に記録を塗り替えてほしい、その一心で応援していました。「彼が帰国するときは、ポケットに100勝のウイニングボールを入れてきてほしい。私の100勝達成(68年)から50年以上たった。長すぎる」と言っていました。

父の葬儀は18日(米国東部時間)、ルイジアナ州ラファイエットのピーター&ポールカトリック教会で営みました。彼が子供のころ通っていた教会です。ランディとベネッサからは、とてもきれいなお花が届きました。私たち5人の子供をはじめ親族は、日本の新聞が父の死を大きく報じているのをネットで見ました。そして彼がいかにファンに愛されていたかを再認識しました。心から父を誇りに思います。この場をお借りして、日本の皆さんにお礼を申し上げます。(聞き手=高野勲)