オリックス、投手王国へ来季から投手コーチ3人制

左から高山郁夫コーチ、平井正史コーチ、小松聖コーチ

オリックスが投手王国の充実を目指し、来季は1軍の投手コーチ3人制を敷くことが29日、分かった。

現在の1軍投手コーチ2人のうち、高山郁夫コーチ(57)はヘッド格に昇格するとみられる。ブルペンを担当してきた平井正史コーチ(44)に加えて、2軍から小松聖コーチ(37)が1軍へ。若手が成長してきた投手陣を軸に、最下位からの巻き返しを狙う。

今季は3年ぶりの6位も、エース山岡が13勝4敗の7割6分5厘で最高勝率、中継ぎから先発に転向した山本が12球団ただ1人の1点台となる防御率1・95で最優秀防御率のタイトルを、ともに初獲得。故障などで途中離脱はあったが、K-鈴木、榊原、荒西、竹安、張奕らが台頭し、金子(日本ハム)西(阪神)が他球団に移籍した穴を埋めた。中継ぎ、抑えも海田、ディクソンら中堅組に加え、近藤、沢田らが力を発揮。高山コーチは、投手陣のやりくりを仕切るマネジメント能力も高く評価されてのヘッド格就任とみられる。

また攻撃部門で、昨年楽天からオリックスに復帰した後藤光尊2軍内野守備・走塁コーチ(41)が、1軍打撃コーチに昇格する見込み。中川、宗、西浦、西村、佐野ら1軍のレギュラーを狙う若手の底上げを図り、得点力の増強を狙う。