中日根尾、退団鳥谷への大歓声に感慨「自分の財産」

中日根尾昂(2019年9月29日撮影)

<阪神3-0中日>◇30日◇甲子園

中日のドラフト1位ルーキー根尾昂内野手は財産を得て1年目を終えた。0-3の7回2死一、二塁で投手山本の代打。左腕岩崎のスライダーに食らいついたが、7球目のスライダーを空振りした。1軍は2打席2三振に終わり「チャンスだったのでどうにかして打ちたかった。打てるように練習したい」と悔しがった。

かけがえのない経験ができた。遊撃の守備につくと、その回に代打に出た阪神鳥谷が自分に続くように遊撃に入った。甲子園の大歓声をベンチで聞いた。「テレビで見てきた方と同じグラウンドに立っていると実感しました。(レギュラーシーズンの)甲子園最後の瞬間に立てたのは自分の財産になります」と貴重な時間をかみしめた。

大阪桐蔭で甲子園3度の優勝に輝いた注目新人。ふくらはぎの故障で出遅れたが9月は2軍で3割5分5厘と成長を見せた。与田監督は「これからは実力で1軍を取っていかないといけない。そのために秋から準備に入る」とさらなる成長を求めた。