仙台大がV逆王手!川村がプロ注目津森から初満弾

仙台大対東北福祉大 タイブレークを制し、4季ぶり7度目の優勝に逆王手をかけた仙台大ナインは応援席にあいさつ

<仙台6大学野球:仙台大8-4東北福祉大>◇最終節第2日◇6日◇東北福祉大野球場

第1戦に続いてタイブレーク(TB)にもつれ込んだ優勝決定戦は、仙台大が8-4で東北福祉大に雪辱し、4季ぶり7度目の優勝に逆王手をかけた。

延長10回表1死満塁、3番川村友斗外野手(2年=北海)が決勝の右翼越え満塁本塁打。前日5日、延長10回の満塁弾で屈した借りを返した。

アーチ合戦を制した。勝利目前の9回裏、3ランで試合を振り出しに戻されてもひるまなかった。直後の10回、川村が自身初のグランドスラム。満を持して救援した相手エース津森宥紀(4年=和歌山東)の速球を完璧に捉えた。この1発で打率5割、計16打点でともに首位に立ち、今季2号で本塁打争いでも1本差に迫った。最速149キロのドラフト上位候補を打ち崩し、「メチャうれしいです。振り負けないようにコンパクトにいい感じで打てた」と胸を張った。

森本吉謙監督(45)の采配も的中した。リーグ登板2戦目で初先発の1年生左腕・長久保滉成(弘前学院聖愛)が9回に同点3ランを浴びたが、9回1死まで1失点と好投した。2回に先発起用された9番小笠原悠介内野手(1年=北海道栄)が先制の3点三塁打を放ち、3回には打順昇格の5番DH庵原晃太(3年=明秀学園日立)が右越え本塁打で続いた。負ければ終わりの戦いを制し、全勝優勝した17年秋以来、東北福祉大から8戦ぶりの白星。森本監督は「1強時代に戻してはダメだ。明日勝たなければ意味がない」と今日7日の決戦に目を向けた。【佐々木雄高】

 

○…東北福祉大のエース津森が痛恨の決勝満塁弾を浴びた。大塚光二監督(52)は「あの場面は津森しかいない。津森を上げた僕の責任」と話し、津森は「悔しいです。とりあえず明日勝てるように頑張ります」と前を向いた。