清宮が右肘の手術決断「プラスに捉えて」春に万全へ

日本ハム清宮(19年9月撮影)

日本ハムの清宮幸太郎内野手(20)が、右肘の手術に踏み切る。

球団が6日、右肘関節形成術を17日に行うと発表した。昨年7月に炎症を起こし、一時離脱する原因となった箇所で、今季も終盤に違和感を訴えていた。リハビリに約3カ月を要する見通し。3月の右手首に続き年内2度目の手術となるが、不安を取り除き、来年2月の春季キャンプに万全の体調で復帰を目指す。

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真価が問われる3年目へ、万全を期す。清宮が、違和感のある右肘にメスを入れることを決めた。17日に手術し、リハビリ期間は約3カ月の見通し。来年2月の沖縄での春季キャンプで、実戦復帰を目指すことになる。球団を通じてこの日発表した談話は「来シーズン開幕までに時間があるこの時期に、手術をするという決断は自分自身ではプラスに捉えています」と前向きだ。

ルーキーイヤーから感じていた不安を取り除き、来季に備える。右肘の痛みは昨年7月上旬にもあり、約1カ月、実戦離脱を余儀なくされた。今季も、終盤になって再び炎症を起こした、いわゆる“古傷”。このオフの秋季練習でも、打撃や捕球はこなしていたが、スローイングは回避していた。患部の状態を見極めてきたが、病院で検査を受け、専門家の見立てを聞いた上で、手術を選択した。予定されていたフェニックス・リーグ参加は見送りとなった。

プロ入り後は試練が続いている。1年目の昨季は1月に右手親指付け根を骨挫傷し、2月に急性胃腸炎、3月は限局性腹膜炎で治療を受けた。2年目の今季も、開幕直前の3月に右手有鉤(ゆうこう)骨の骨片除去術で出遅れた。初選出されていた侍ジャパンの強化試合を辞退と、2年連続で開幕を万全の状態で迎えられなかった。今回は、患部がかねて不安を抱えていた箇所でもあり、来季こそ好スタートを切るために決断した。

今季は5月下旬に1軍に昇格し、最多81試合に出場。打率2割4厘、33打点も昨季を上回ったが、本来の持ち味である本塁打は昨季と同じ7本にとどまった。来季は2ケタ本塁打を最低条件に掲げる清宮は「今はしっかりと治すことに専念して、また進化して戻ってきたいと思います」と宣言。4年ぶりリーグ制覇に欠かせないピースは、パワーアップして表舞台に帰ってくる。