責任背負う阪神西「迷惑かけた」先発前に決意新た

11日、キャッチボールを行う西(撮影・清水貴仁)

負けられない戦いのマウンドに背番号16が戻ってくる。阪神西勇輝投手(28)が、13日のCSファイナルステージ第4戦に先発する。「シーズンとまた違った高ぶりじゃないですけど、意気に感じて。こういうせっぱ詰まった状況でどれだけできるかというのも、シーズンの後半で体現してきた」と頼もしかった。

5日のDeNAとのCSファーストステージ第1戦で左足を痛めた。初回に打球が左足を直撃して緊急降板。左足親指の爪を負傷してしまい、一時は登板が危ぶまれた。「痛い。だけど大丈夫。治療してもらったおかげで痛みというのはないに等しいぐらいまでいけた。できる限りのことはしたので、最後は痛いとか言ってられる場合じゃない」と決意を言葉にした。

チームはCSファイナル初戦から連敗。「投げれない身だったので、もどかしいというか。もっちー(望月)とか、はると(高橋遥)とか、若い子に迷惑をかけた。中継ぎにみんなにも迷惑をかけてしまった。自分が投げる時になったら、少しでも楽にさせれるように」。チームにとって日本シリーズへの道を歩むには、勝つしかない。重要な一戦を託された。【真柴健】