楽天岸「意外と良かった」プレミア12公式球で練習

楽天岸孝之(2019年10月7日撮影)

楽天の岸孝之投手が19日、プレミア12の公式球を初めて本格的に投げ込んだ。

7日のCSファーストステージ第3戦以来となる傾斜を使っての投球に「イメージより、意外と良かった。まだまだだけど、これだけ休んで久々に投げて、いきなり『完璧です』とはいかないから」。64球を冷静に振り返った本人に対し、伊藤投手チーフコーチは「ブランクを感じさせなかった」と目を見張った。

秋季練習では「気付いたら、自分のロッカーの前に2ダース置かれていた」という大会公式球だけを握る。「それが全て」と指先の感覚を研ぎ澄ませ、緻密な制球とキレで勝負するタイプ。かつて、滑りやすいとされる大リーグ仕様のボールには苦しんだ。東京五輪でも使用される今回の公式球はSSK社製で「違和感はないですね」。なじみの深い日本メーカーのボールに、ストレスフリーで調整ペースを上げていく。