ソフトバンク育成大関「大竹ロード」でまず支配下だ

ソフトバンク福山アマスカウトチーフ(左)と作山スカウト(右)に活躍を誓う仙台大・大関(撮影・鎌田直秀)

「大竹ロード」を突き進め! ソフトバンク育成2位の仙台大(仙台6大学)大関友久投手(21=土浦湖北)が21日、宮城・柴田町の同大で指名あいさつを受けた。

同じ左腕で17年育成4位で1年目から支配下登録されて活躍した大竹耕太郎投手(24)から、積極的に飛躍の術を学ぶ意向。186センチ、90キロの恵まれた体格から繰り出す最速148キロの直球を武器に、一気に先発ローテ入りも狙う。

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大関が育成出身の先輩左腕に弟子入りを志願した。「大竹投手に1年目の過ごし方などを遠慮なく、お聞きしたいと思っています」。早大から育成契約も、7月末に支配下登録されて飛躍した背中を追う。ソフトバンクのスカウトからも高い期待を伝えられ「実感が湧いてきた。気合が入って身が引き締まる思い。育成からでも活躍できる球団のイメージが強いので、自分も即戦力として貢献したい」と気持ちを高めた。

茨城の実家には幼少期にかぶっていたダイエー(現ソフトバンク)の野球帽子が今も飾ってある。「親は巨人ファンですが、なぜか自分は…。たぶん杉内(俊哉)投手が好きだったのかと思う」。運命を感じた指名だった。福岡は1度も訪れたことのない土地ではあるが知人を通じて情報を入手済み。「住んでいる人が温かいイメージだし、食も素晴らしい。ラーメンはもちろんですが、焼き鳥もおいしいと聞いたので楽しみ」。食トレ? にも積極的な姿勢を貫いた。

26日からは1度も経験のない明治神宮大会出場権をかけた東北地区代表決定戦(仙台市民)の大一番が控えている。リーグの宿敵で、プロ入り後には仲間にもなる東北福祉大・津森に投げ勝つことがアピールにもつながる。福山龍太郎アマスカウトチーフ(43)から「大きくて角度があって140中盤でストライクが取れる投手は全国を見渡してもいない」と評価を得た男は「大学最後の大会で負けたくない思いが強い。とにかく優勝のために投げること。3試合だって投げます」。まずは神宮切符獲得で「大竹ロード」のスタートを切る。【鎌田直秀】