侍まず岸と今永が先発内定 千賀、山口俊らは不透明

サブグラウンドでキャッチボールする岸(撮影・加藤哉)

岸孝之投手と今永昇太投手が先発陣の切り込み役になる。練習試合となる25日の日本ハム戦は岸、26日のオリックス戦は今永が先発予定となった。

建山投手コーチは「レギュラーシーズンから離れているので、まずは短いイニングで」と見通しを話した。日本シリーズ出場中のソフトバンク千賀、巨人山口俊も先発候補だが、シリーズが継続し、状態も合流するまで不透明。現状で計算が立つ岸と今永が中5日で31日、11月1日のカナダ戦でステップアップし、中4~6日で迎える5~7日の台湾でのオープニングラウンド3戦のいずれかに先発する公算が大きい。

岸は昨年11月の日米野球に続く代表招集。今季は故障で出遅れ、3勝5敗だったが、ブレーキの効いたカーブの国際大会での有効性は実証済みだ。「しっかりとゲームはつくれるように。打者に対して球数を投げたいと(コーチに)言った。勝負から空いているので」と7日のCSソフトバンク戦以来の登板を望んだ。

今永もCS阪神戦ではジョーカーとして中継ぎに回ったが、侍ジャパンでは貴重な先発左腕。「良い感覚が戻ってきている。久しぶりの実戦。カーブの曲がりやチェンジアップの落ち方を試したい」と意識を高めた。【広重竜太郎】