「ユーティリティー侍」で万全を期す。代表合宿初日の守備練習では、普段と異なるポジションにつく選手が続出した。

チームで二塁を守る山田哲人内野手と浅村栄斗内野手がファーストミットを手に一塁へ。本職は遊撃手の源田壮亮内野手は、三塁で入念にノックを受けた。全体練習後も一塁でのゴロ捕球を行った山田哲は「（一塁は）監督からは『あるかもしれないから』と言われた。与えられたところで、しっかり貢献出来れば」と力を込めた。

稲葉監督は「選手には伝えています。意識を持って取り組んでくれてありがたい」と評価。三塁の経験がないという源田は「いつ言われてもいいように、所沢でも少し三塁の練習をしてきた。慣れていきたい」と引き締めた。西武では主に二塁手を務めながら、外野も守った外崎は、侍でも内外野両にらみで準備する。マルチな起用を駆使し、世界の頂点を狙う。