バンデンハーク被弾後立て直した、Vもパパも秒読み

巨人対ソフトバンク 巨人打線を相手に力投するバンデンハーク(撮影・栗木一考)

<SMBC日本シリーズ2019:巨人2-6ソフトバンク>◇第3戦◇22日◇東京ドーム

ソフトバンクの先発バンデンハークが、4回2失点で勝利への流れをつくった。初回先頭の亀井にまさかのソロ本塁打を被弾。だが「先頭打者に本塁打を打たれてしまったが、次の打者からは落ち着いて投げることができた」と、活気づいた敵地東京ドームの雰囲気にのまれることなく立ち直った。2番坂本勇、3番丸、4番岡本と並んだ強打者を3者連続三振に仕留め、流れを渡さなかった。

慣れない打席では、結果的に流れを引き込んだ。同点の4回1死一、二塁で投前へバント。真正面で三塁封殺のタイミングだったが、戸郷の三塁悪送球を誘ってチャンスを広げ、この回の4得点につながった。

15年の入団から、チームが4度出場した日本シリーズすべてで先発した。ポストシーズンでは、昨年の日本シリーズでの1敗しかしていない頼りになる助っ人。「チームとして、日本シリーズの舞台に立てるすごさ。ぼくも5年で4回投げさせてもらえている。東京ドームのすばらしい雰囲気の中で投げることができた」と誇りを胸に、4回87球で亀井のソロ2発の2失点に抑えた。

アナ夫人のおなかにいる第1子の男児の出産予定日も迫っている。日本一が先か、パパになるのが先かという状況だ。ダブルの幸せが目の前に近づいてきた。