広島コーチ契約の永川氏「厳しく」赤松氏「不安」

永川勝浩氏(2019年9月23日撮影)

V逸した広島が来季組閣にフレッシュな指導者を加えることを決めた。広島は28日、今季限りで現役を引退した永川勝浩氏(38)、赤松真人氏(37)と来季のコーチ契約を結んだことを発表。両者の担当を含め、組閣は近日中に発表される。

永川は現役時代、球団記録となる165セーブを残すなど守護神として数々の修羅場を経験した。「いろいろ会話しながら、勉強しながらやっていこうと思います。コーチになれるのは名誉なこと。また強いカープにできるように少しでも力になれれば」。広島には若い投手が多く在籍する。ここ数年は2軍で過ごす日々も長く、若手の取り組み方を見てきただけに「いろんな子たちと会話をしていきたい。厳しく、悪いところは悪いと言えるように。いいときは褒めてあげたい。怒るだけではいけないので、上手に話をしながら進めていければ」と世代に合わせた指導を目指していく。

赤松は08年から広島に在籍し、中堅のレギュラー、代走守備固めの切り札として存在感を発揮した。16年オフに発覚した胃がんから復帰したものの、今季限りで現役を引退。永川と同じように選手と年齢が近いだけに、対話を重視する兄貴的立場で指導していく心構えでいる。「責任ある職場だと思っているので、だいぶ不安あります。でもやりがいがある。若手、悩んでいる選手をサポートしたい。今の選手は(練習から)結果を求めるので、この練習をしたらこの結果が出るというところまで教えてあげないとやらないと思う」。練習メニューの意図から明確にしながら選手に寄り添っていく考えを明かす。

また広島はこの日、今季2軍外野守備走塁コーチを務めた永田利則氏(58)、3軍統括コーチを務めた浅井樹氏(47)と来季のコーチ契約を結ばないことも発表した。